無認可保育園(認可外保育所)は危険なの?実際の事故データからどれくらい危険なのかを考察!

赤ちゃん_預ける

保活(保育園選び)のポイントは、認可保育園だけに絞り過ぎないこと

若い夫婦では、共働き世帯が半数を超えるといったデータもあるらしいですが、子供を産んで育てる夫婦にはまだまだ共働きには高いハードルがあります。

必ず課題になるのは、子供をどのように預けるのかです。

育児と働くことを両立しようと考えているのなら、できる限り早めに保育園探しを始めることがポイントとなります。

時期の目安としては、妊娠中から保育園を探し始めても早すぎることはありません

私は自分の仕事に誇りを感じている部分もあったので、結婚・出産を機会に仕事をやめようとは考えていませんでした。

それでも、先輩たちが壁にぶつかり悩んだりぶつかったりする様を間近に見てきたので、なるべく早めに動こうとは考えていました。

保活(保育園選び)のポイントとして、認可保育園だけに絞り過ぎないことについて私の体験をもとにお伝えします。

認可保育園、認証保育園、無認可保育園の違いって何?

ママ_疑問_なぜ
主人とは子供はなるべく早く欲しいと話し合っていたので、結婚してからは何となく保育園に目がいきました。

その当時はよく知らなかったのですが、見ていたのは「認可保育園」と呼ばれるものです。

子供が出来る前は、保育園に種類があるなんて思ってもいなかったのです。

認可保育園とは、厚生労働省の児童福祉法に基づいた児童福祉施設の基準を満たしている施設のことを言います。

施設の広さ・人員・設備などの基準を国が定めていて、各都道府県知事に認可されて初めて認可保育園と名乗ることができます。

それ以外の施設は全て無認可保育園(認可外保育所)というのですが、この中にも東京都では自治体が設けた独自の基準を満たしている認証保育所と呼ばれるものもあります。

認可保育園だけでなく無認可保育園というものが存在する一つの大きな理由は、土地の広さが大きな原因です。

待機児童解消のために保育園を新設しようとしても、特に需要の高い都会では地価が高く認可保育園に必要な広さの土地を確保することが困難です。

狭い土地で、少ない人数しか保育することができない保育園であれば、必然的に無認可保育園ということになります。

では、国からの許可が得られていない無認可保育園は危険なのでしょうか?

無認可保育園(認可外保育所)は危険なの?

赤ちゃん 夜泣き
結論から言うと、危険な無認可保育園は存在しますが、すべての無認可保育園が危険ではないということです。

見学をしたり、実際に利用しているママたちの声などを聞いて、見極めることが重要です。

重大な事故として内閣府の保育事故の調査をもとに幼児死亡事故のデータから危険度を考察します。

まず、H16〜H27の過去12年間の幼児死亡事故のデータは、認可が52件(年平均4.3件)、無認可が120件(年平均10件)です。

2015年度の認可保育園に通う子は約215万人、無認可保育園に通う子供は約27万人です。

認可保育所は1万人に対して0.02人、無認可保育園は1万人に対して0.37人の死亡事故がある状況です。

無認可保育園は認可保育園に比べてリスクは約20倍あるのは事実ですが、1万人に対して0.37人の死亡事故というのは多いのか少ないのかよくわかりません。

比較として同様に2015年度の交通事故の割合を言うと1万人に対して49.4人です。(総務省世界の統計2017
年度
より)

そう考えると、1万人に対して0.37人の死亡事故という割合は多くはないと言えるのではないでしょうか

無認可保育園は認可保育園と比較してリスクは高いのは事実ですが、だからといって数字を見ると全てが悪いというわけではないのがわかります。

重要なのは、無認可保育園というと設備が悪い・環境が整っていないというイメージを持ちやすいのですが、すべての園がそうではないということです。

きちんと園に見学に行き、自分の目で見極めるのが大切なことです。

極端な話ですが、子供が行きたがらない認可保育園よりも、子供が楽しそうに通える認可外保育園の方がいいと思います。

大事な子供を1日の半分も預けるのだから、きちんと調べて、見学した上で決めたいですね。

認可保育園を目指しつつ無認可保育園も選択肢に入れよう

子供 褒める
ほとんどの働くお母さんは、まず初めは認可保育園を目指すこととなるでしょう。

認可保育園は、園舎や園庭が広くて設備がしっかりしている・保育士の数が多い・保育料が安いといったメリットがたくさんあります。

それ以上に、国で認められているという安全性は子育てをする上では欠かせないものです。

私も認可保育園をまず初めは目指すこととなりました。

しかし、やはり壁にぶつかったのです。

私の勤めている会社は、育児休暇などは比較的とりやすい職場です。

そのために結婚・出産後も働き続ける女性はたくさんいます。

それでも、す育児休暇を使い切って復職する女性はとても少ないです。

それはやはり保育園探しで苦労するからと言えます。

職場では、ちょっとした子育ての先輩から大先輩まで話を聞くことが出来ましたが、苦労した点に上げるのがまず保育園でした。

ニュースでも取り上げられている通り、激戦区と言われる地域では本当に保育園の空きがありません。

特に1~2歳といった子どもの空きは本当に少ないのです。

私が住んでいる地域は保活激戦区だったため、妊娠中から役所に足を運び問い合わせましたが、空きはないという状況でした。

1歳半~2歳までは育児休業が認められていますが、そんなにのんびり保育園を探していては、いつまでたっても復職できないことは明らかだったのです。

無認可保育園を視野に入れた保育園探し

乳児_積み木_保育園
先輩方の話をもとに、認可保育園を第1志望として、認証保育所と呼ばれる無認可保育園も視野に入れることにしました。

何が何でも認可保育園と決めつけないことが、スムーズに預け先が決まったポイントでした。

それでも自分の中でのハードルは設けていました。

無認可保育園にも実にいろいろな園があって、東京都が独自に認定している認証保育所はその中でも基準がしっかりとしていてわかりやすいというメリットがありました。

都が出している基準をクリアしていないと認証が受けられないので、私たちが見ても透明性が高いと思ったからです。

生後6か月くらいから認可保育園入園を目指そうと考えていましたが、そのためには半年ほど前、つまり出産後すぐに活動を始めることが大切となります。

必要な書類も数々あり、結局実際に提出できたのは生後3カ月を過ぎていました。

空きがあれば入れたのですが、やはりそれは無理というものです。

ただ早めに動いていたこともあり、あまり焦りというものは感じていませんでした。

というのも、同時に認証保育所の利用も視野に入れていたからです。

認証保育所は駅の近くをいくつかピックアップしました。

最寄り駅だけではなく、会社近くの駅も含めてです。

先輩からの助言もあって、認証保育所の一時預かりを早い段階から経験させたこともよかったです。

ピックアップした保育所でいくつか一時保育を体験し、そのなかで自分の印象が良かったところを預け先の候補に入れたのです。

最終的には子供が1歳までには復職をすると決めていたのですが、それまでに認可保育園に入園することは出来ませんでした。

そこで、ピックアップしてあった認証保育所の空きが出たときに申し込みをしたのです。

1歳前でしたが、チャンスを逃すわけにはいかないと思い決断しました。

認証保育所に1年近くお世話になったあと、ずっと申し込み続けていた認可保育園の入園が認められました。

気になる無認可保育園の費用は?

家計 Y3
無認可保育園では地域や年齢にもよりますが、1ヶ月の保育料の相場は50,000~70,000円です。

ただ、園のサービスによって大きく異なります。

認可保育園は自治体や保護者の収入によって保育料が決まっています

それに対して、無認可保育園はピンキリです。

園によっては認可保育園では行わない教育プログラムをしっかりと組んだところもあったり、延長保育・休日保育・夜間保育などの時間外保育が充実しているところもあります。

無認可保育園でも自治体によっては補助金が出るケースがあるので、費用はしっかりと調べることがポイントです。

特に助成金の手厚い地域では認可保育園よりも安くなるケースもあります。

私は認証保育所(東京独自の無認可保育園)でしたが、時間外の保育料が高くてかなり割高でした。

時間外の保育料も園や地域によって複雑に決められているので、住んでいる地域の区役所や市役所で確認すると丁寧に教えてくれます。

正直、認証保育所はかなり費用もかかるので、働いている分が飛んで行ってしまうような感覚はありましたが、自分にとってやりがいがある仕事を続けられたのは、認証保育所があったからだとも思っています。

保育園を決めるコツはいろいろあると思いますが、あまり視野を狭くせずに上手に保育所を利用するのがいいのではないかなと感じています。